蓄電池

【2026年】蓄電池は太陽光と同時設置と後付けどっちが得?費用・補助金・工事を比較

蓄電池は太陽光と同時に入れるべきか、後から付けるべきか。

東京都の令和8年度助成は太陽光が既設の家も対象です。同時設置と後付けで変わる工事・機器・費用の考え方と、得するタイミングを施工会社が解説します。

監修:SANZEN 編集部

【結論】同時設置か後付けかは「工事」と「タイミング」で決まります

  • 東京都の令和8年度(2026年度)の蓄電池助成は、太陽光がすでに付いている家にも使えます。
    • 補助金の面では、同時設置と後付けで大きな差はつきにくい仕組みです。
  • 同時設置は、工事や申請の準備をまとめて進められます。
    • 太陽光と蓄電池を一体で選べるのも利点です。
  • 後付けは、売電の単価が高い期間の終わりや、パワコンの交換時期に合わせると無駄が出にくくなります。

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同時設置と後付けの違いを3分で理解

同時設置とは?後付けとは?

同時設置は、太陽光発電と蓄電池を同じタイミングで導入する方法です。現地調査、工事、補助金の申請をまとめて進めます。

後付けは、すでに太陽光発電を使っている家に、あとから蓄電池を加える方法です。太陽光を入れて数年たち、電気代や停電への備えを考えて検討する方もいます。

違いが出る4つのポイント

パワコンの違い:ハイブリッド型と単機能型

補助金はどう違う?東京都の令和8年度助成で比較

東京都の蓄電池の助成は、クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター)の「家庭における蓄電池導入促進事業」で受け付けています。ここでは令和8年度の内容を、同時設置と後付けの違いに絞って整理します。

都の蓄電池助成は1kWhあたり10万円

蓄電池を新しく設置する場合、助成額は蓄電容量1kWhあたり10万円です。kWh(キロワットアワー)は、蓄電池にためられる電気の量を表す単位です。

  • 助成額は、助成対象経費(税抜)が上限です。
  • DR実証に参加しない場合の上限は、1戸あたり120万円です。
  • DR実証に参加すると10万円が加算されます。エネルギーマネジメント機器やIoT関連機器を設置すると、1台あたり5万円がさらに加算されます。

DR(デマンドレスポンス)は、電気の需要と供給のバランスに合わせて、家庭の蓄電池の使い方を調整する取り組みです。

たとえば容量10kWhの蓄電池なら、基本の助成額は100万円が目安です。ただし、対象経費から他の補助金を差し引いた額が上限になるため、実際の助成額は変わります。

DRの加算は、交付申請兼実績報告を出す前にDR実証の契約を結んでいないと受けられません。報告の受付後に契約しても加算されないため、注意してください。

後付けでも対象になる条件

都の実施要綱では、蓄電池を設置する住宅に太陽光発電が「すでに設置されている場合」と「蓄電池と同時に新しく設置する場合」の両方が対象とされています。つまり、後付けでも都の助成は使えます。

このとき、太陽光発電は次の要件をすべて満たす必要があります。

  • JETやIECの基準に適合した太陽光パネルを使っていること
  • 発電した電気を住宅の居住部分で使うこと
  • 太陽光発電の出力が50kW未満であること

太陽光が要件を満たさない場合や、太陽光がない場合でも対象になる道があります。都が定める再生可能エネルギーの電力メニューを契約し、その電気が家に供給されていれば対象です。

あわせて、蓄電池は都内の住宅に新しく設置するもので、令和8年4月1日から令和11年3月30日までに設置することが要件です。

「増設」は別の区分なので注意

すでにある蓄電池に容量を足す場合は「蓄電池ユニット増設」という別の区分になります。助成額は1kWhあたり6万円で、DR実証に参加しない場合の上限は1戸あたり72万円です。

太陽光だけの家に蓄電池を新しく付ける「後付け」は、増設ではありません。1kWhあたり10万円の区分で申請します。名前が似ているので、見積りの段階で区分を確認しておきましょう。

同時設置なら太陽光の助成も一緒に申請できる

後付けの場合は太陽光がすでにあるため、申請するのは蓄電池の助成です。

太陽光の助成の詳しい条件は、太陽光の補助金はいくら?で解説しています。

2026年10月1日以降の申込は「登録済製品」に限られます

令和8年10月1日以降に事前申込をする場合、助成の対象になる蓄電池は、国の補助事業の対象機器としてSII(環境共創イニシアチブ)が登録した「令和8年度の登録済製品一覧」の機器に限られます。令和8年4月1日から6月30日までに契約を結んだ事業などは、この変更の対象外です。

これから検討する方は、機器を選ぶ段階で、その製品が登録されているかを確認しておくと安心です。

国の蓄電池補助は使える?

国の「DR家庭用蓄電池事業」(令和7年度補正)は、申請額が予算に達したため、2026年5月29日に公募を終了しました。再開の予定はないとされています。国には、ZEH住宅の新築や省エネ改修などを対象とする補助制度があります。ただし、蓄電池のみを後付けする場合は、各制度の対象条件を確認する必要があります。ZEHは、省エネと太陽光などでエネルギーの収支をゼロに近づける住宅のことです。蓄電池だけを後から付ける場合は、使える国の補助が限られます。そのため東京都では、都と区市町村の補助を中心に考えるのが現実的です。最新の公募状況は、環境省やSIIの公式サイトで確認してください。

SANZENでは、都と自治体の対象額を見積り時に内訳で表示しています。

【セルフチェック】あなたは同時設置向き?後付け向き?

同時設置が向いている方

  • これから太陽光発電の導入を考えている
  • 停電への備えを早めに整えたい
  • 工事や業者とのやり取りを1回で済ませたい

後付けを検討してよい方

  • すでに太陽光発電を使っている
  • 売電の単価が高い期間がもうすぐ終わる、または終わった
  • パワコンを長く使っていて、交換を考える時期が近い

30秒チェックリスト

次の項目にいくつ当てはまるか数えてみてください。

  • 太陽光発電はまだ付いていない
  • 停電のときも冷蔵庫や照明を使えるようにしたい
  • 工事の日は1回にまとめたい
  • 太陽光の機器選びから相談したい
  • 令和8年度の都の助成を使って進めたい

太陽光がまだなく、工事や機器選びをまとめたい方は同時設置が向いています。

すでに太陽光がある方は、売電状況やパワコンの状態から後付けの時期を考えましょう。

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費用の考え方:同時設置が割安になりやすい理由と、後付けが合理的なケース

蓄電池にかかる費用の内訳

金額は容量や機種、家の状況で大きく変わります。まずは、どんな項目に費用がかかるかを押さえておきましょう。

費用の項目内容同時設置と後付けで変わる点
蓄電池本体容量や機種で変わる大きくは変わらない
パワコンハイブリッド型か単機能型か後付けは追加か入れ替えが必要
設置工事・電気工事据え付け、配線、分電盤まわりの工事後付けは太陽光とは別に1回分かかる
申請の準備都や区の補助金の書類同時設置なら一度にまとめて準備できる

なお、都の助成では、キャッシュバック(商品券やポイントを含む)は助成対象経費から除いて計算します。費用の詳しい考え方は、太陽光発電の設置費用はいくら?もあわせてご覧ください。

同時設置が割安になりやすい理由

同時設置は、現地調査、工事日、申請の準備がそれぞれ1回で済みます。パワコンをハイブリッド型1台にまとめられる場合は、機器の数も減らせます。

ただし、どの家でも必ず安くなるわけではありません。屋根や分電盤の状態、選ぶ機器によって総額は変わるため、同じ条件で見積りを比べることが大切です。

後付けが合理的なケース1:売電の単価が高い期間との兼ね合い

住宅用の太陽光発電(10kW未満)は、FIT(固定価格買取制度)で余った電気を決まった価格で売れます。2025年10月以降に認定を受けた場合、買取価格は1〜4年目が1kWhあたり24円、5〜10年目が8.3円で、買取期間は10年間です。

新制度では最初の4年間の売電単価が高く設定されています。この期間は、売電価格や買電単価、蓄電時のロスによって、売るほうが有利な場合もあります。

後付けが合理的なケース2:パワコンの交換時期に合わせる

パワコンは、長く使うといずれ交換が必要になる機器です。交換を考える時期に蓄電池を後付けし、ハイブリッド型に入れ替えれば、交換と蓄電池の導入を1回の工事にまとめられます。

先延ばしにしすぎないことも大切です

都の蓄電池助成は、事前申込の募集が令和9年度までとされています。ただし、受付期限は年度ごとに設定され、予算状況で終了する場合もあります。検討を始めたら、早めに対象額を確認しておきましょう。SANZENでは、売電の状況や機器の状態を踏まえて、導入の時期もあわせてご相談いただけます。

申請と工事の流れ【5ステップ】

自分で手配する?業者に任せる?

補助金の申請は自分でもできますが、確認することが多いのも事実です。

確認すること自分で行う場合業者に任せる場合
都と区の制度の確認各公式サイトを自分で調べる見積り時に対象額をまとめて確認できる
機器の登録確認SIIの一覧を自分で照合する機器選びの段階で確認してもらえる
書類の準備手引きを読み、書類をそろえる必要書類と申請のタイミングを案内してもらえる

SANZENでは、制度の確認から必要書類、申請のタイミングまで設計し、事前申請を代行しています。

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同時設置・後付けでよくある5つの失敗と対策

よくある失敗対策
今のパワコンとの相性を確かめずに蓄電池を選んだ現地調査でパワコンの機種と使用年数を確認する
登録外の機器を選び、都の助成の対象外になった2026年10月1日以降の申込は、SIIの登録済製品か確認する
「増設」と「後付け」を混同し、助成額を見誤った太陽光だけの家に新設するなら、10万円/kWhの区分で考える
DR実証の契約が遅れ、加算を受けられなかった交付申請兼実績報告の前に契約を結ぶ
区の補助が予算に達し、受付が終わっていた早めに区の公式サイトで受付状況を確認する

よくある質問

Q1. 太陽光がなくても、蓄電池だけで都の助成は受けられますか?

都が定める再生可能エネルギーの電力メニューを契約し、その電気が家に供給されていれば対象になります。対象となるメニューは、都の実施要綱の別表で確認してください。

Q2. 太陽光を付けて何年後に蓄電池を付けるのが得ですか?

家ごとに条件が違うため、一律には言えません。売電単価が下がる時期や卒FIT、パワコンの交換時期が検討の目安です。FITの単価が変わる時期は、認定年度によって異なります。

Q3. 区の補助と都の助成は併用できますか?

区市町村が独自に蓄電池の補助を行っている場合があります。都の助成では、国や他の自治体の補助額を対象経費から差し引いて計算します。条件や受付状況は区ごとに違うため、クール・ネット東京の「区市町村の補助金等情報」から各区の公式ページを確認してください。

Q4. 今使っているパワコンはそのまま使えますか?

機種によって異なります。今のパワコンを残して単機能型を足す方法と、ハイブリッド型に入れ替える方法があり、現地調査で判断します。

Q5. 補助金を受け取ると税金はかかりますか?

扱いは個別の状況によって変わります。税務署や税理士にご確認ください。

Q6. 都の蓄電池助成はいつまで申し込めますか?

都の実施要綱では、事前申込の募集は令和9年度まで、設置は令和11年3月30日までとされています。最新の受付状況は、クール・ネット東京の公式ページで確認してください。

まとめ

  • 東京都の令和8年度の蓄電池助成は、後付けでも1kWhあたり10万円の区分で使えます。
  • 同時設置は工事と申請を一度にまとめられ、パワコンも一体で選べます。
  • 後付けは、売電の期間やパワコンの交換時期に合わせると無駄が出にくくなります。

どちらが得かは、太陽光の有無、売電の状況、今の機器によって変わります。まずは自分の家の条件で、使える補助金と費用を確認するところから始めましょう。メリットとデメリットを整理したい方は、太陽光発電のメリット・デメリットも参考にしてください。

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会社概要(株式会社SANZEN)

会社名株式会社SANZEN
所在地本社:東京都新宿区西新宿7-4-3 7F(広島営業所・福島営業所あり)
代表者代表取締役 渡邉 勇太
設立2023年7月14日
資本金13,760,000円
従業員/業務委託者157名
事業内容太陽光発電システム、蓄電池、V2H、オール電化、住宅塗装
施工実績年間1,000件超、累計3,000件超
電話0120-874-127(土日祝を含む 9:00〜18:00)

SANZENは東京都内の戸建て住宅を対象に、太陽光発電と蓄電池の販売・施工を行っています。設置後も毎年1回の無料点検で訪問し、自社スタッフが継続して対応します。

参考資料・出典

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